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『ユースケース駆動開発実践ガイド』5,6章 まとめ

前回のまとめ

[ICONIXプロセス]

出典:ユースケース駆動開発実践ガイド

第5章 ロバストネス分析

ロバストネス図は、ユースケースをオブジェクトの絵として表現したもの。

ロバストネス分析は、分析と設計の間に位置する予備設計のプロセス。

ロバストネス図の構造

[ロバストネス図で登場する3つのクラスステレオタイプ]

  • バウンダリオブジェクト:インターフェース(通常は画面かWebページ) [名詞]
  • エンティティオブジェクトドメインモデル上のクラス [名詞]
  • コントローラバウンダリオブジェクトとエンティティオブジェクトの間の接着剤的役割。 [動詞]

[ロバストネス図のルール]

  • アクターバウンダリオブジェクトと関係を持つことができる
  • 名詞動詞はつなげることができる
  • 名詞同士、動詞同士でつなげることはできない

※ もし上記のルールで図を描くことが難しければ、ユースケース自体に問題がある可能性がある。

ロバストネス分析ガイドライン

第6章 予備設計レビュー

予備設計レビューでは、ロバストネス図ドメインモデル、及びユースケース記述の辻褄がすべて合っていることを確認する。

  • このレビューは、プロセス中で顧客が直接介在する最後の作業になる(詳細設計に入る前に合意を取る必要がある)
  • 顧客が新しい要求を加えたくなった場合、その要求については最初のステップ(ドメインモデル変更)から踏み直す必要がある

予備設計レビューガイドライン

  • ユースケース記述とロバストネス図が一致しているかどうか蛍光ペンでチェックする
  • すべてのエンティティが、更新後のドメインモデルに確実に存在すること
  • エンティティクラスと画面の間で、データの流れを確実に追跡できるようにする
  • 代替コースと、それらの振る舞いを明示する
  • ユースケースユーザー/システム間の対話が確実にカバーされるようにする
  • ロバストネス図の構文ルールを破っていないことを確認する
    • 構文ルールを破っている=分析にミスがある可能性が高い
  • 技術者意外と技術者の双方をレビューに参加させる
  • ユースケースがオブジェクトモデルとGUIの用語で記述されていることを確認する
  • 詳細設計の領域に踏み込まない
    • クラスに対する振る舞いの割り当てなどは、この工程でやってはいけない。詳細すぎる
  • より良い予備設計のための「6つの簡単な手順」に従う

[6つの手順] ロバストネス図に対してチェックを行う

感想

  • この本って実演形式の説明や練習問題がすごく効果的なんだけど、ここにまとめるのはコストが高すぎるので要点の羅列にとどめています
  • もしこの本を読まずに私の記事を見てくれている人がいたら、購入して実際に練習問題をやってみた方が絶対に良いです

参考