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Findy Teamsで2021年をふりかえってみた。

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はじめに

超久しぶりです。くまごろーです。
昨年の5月にバックエンドエンジニアになり、あっという間に2021年が終わってしまいました。
今の職場では自社システムの保守・開発を行うスクラムチームに参入し、未経験で入社したのにチーム運営にも関与できる、超楽しい環境で働かせてもらえています。
弊チームでは昨秋あたりからFindy Teamsを導入しているのですが、これが中々すごくて、個々人のGithub上のアクティビティからチームのコンディションまでしっかり可視化できる面白いサービスです。
せっかくなので、エンジニア1年目である2021年を、Findy Teamsで振り返ってみようと思います。

Findy Teamsとは

Findy TeamsはGitHubやJiraなどエンジニア向けツールを解析することで、
エンジニアリング組織の生産性を可視化するサービスです。

findy-teams.com

個人の記録

Findy Teamsは色んな機能があって、チーム単位でも個人単位でもアクティビティを分析できます。
これは私の、入社~年末までのアクティビティグラフ。
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6月中旬だけやけに荒ぶってますが...
こうやって見てみると、9月中旬頃まではかなり波があるな~という印象。
実際、このころまでは目の前のタスクをこなすことだけに必死で、あまりペースもつかめていない感じでした。
一方、10月以降は一つ一つのタスクをこなすことには慣れてきて、チームの在り方やPJの進め方にも意識を向けられるようになってきた状況でした。
グラフを見ても、一定のペースでアクティビティを刻んでいることがわかります。

また、これ以外にもいろんな観点から可視化できるようになってます。
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自分的に一番ハッとさせられたのは一日の活動状況でした。定時の18時前後にレビューとかPR作成が集中していて、1日というスパンだとタイムマネジメントしきれていないのがよくわかります...
こういった部分をデータで客観的に示してくれるのはありがたい。

チームの記録

Findy Teamsが真価を発揮するのはここからです。
これは、私が入社してからのスクラムチームのアクティビティグラフです。
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これだけ見ると「で?」って感じなんですが、チームの状況を逐一踏まえると、すごいはっきり可視化されていることがわかります。

チームの状況

このグラフに追記する形で、簡単にまとめてました。↓
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  • 参入当時、チームメンバーは5人。
  • 6~8月あたりはメンバー一人ひとりが各々のタスクを進めるようなやり方で、大きな問題は出てないけれど仕事の進め方になんとなーく課題を感じていた状況でした。
  • 当時は「なんとなーく」でしかありませんでしたが、グラフで見ると、PR作成数が少ない上にクローズまでかなりの時間がかかっており、うまくいってなかったことが本当によくわかります。
  • そんな中、8月終わりにメンバーが一人離脱。
  • 諸事情でさらに一人、9月一杯で離脱するというような状況になってしまい...9月上旬ころから、業務知識の継承のためにペアプロを積極的にやっていこうという話になりました。

グラフを読み込んでみると...

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  • ペアプロ強化の結果、夏ごろに漠然と課題を感じていた「チーム内コミュニケーション」がかなり改善されました。
  • 「1人1タスク」の状態から、「タスクに着手する前に皆で打ち合わせ、まず認識・方針を一致させる。必要なら皆で一緒にやる」という状態になり、メンバー間でも「すごい仕事がやりやすくなったね」という話をするほどだったのですが、グラフを見るとチームの生産性が上がっているのが一目瞭然でした。
  • 特に、11月中旬以降のPR作成数の増加にはびっくり。思い返してみると、10月下旬に新メンバー参入・PO交代があり、作業の進め方について皆戸惑いを感じていたので、頻繁に話し合いをしていました。それが結果として表れているのかも。

 
また、試しにチームで記録しているベロシティと照らし合わせてみたのですが、Githubのアクティビティ量・PRクローズまでの時間とベロシティがほぼ連動していることがわかりました。
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振り返ってみて

取り留めもなく色々書いてしまいましたが、その時その時のチームのアクティビティがこういう風になっていたのは、Findy Teamsのグラフを見るまでは全然気づきませんでした...定量的に可視化するのは大事だと実感。
 
スクラムチームは「ベロシティ」という指標を常に持っていますが、1つ1つの作業にポイントをつけるのはメンバーです。経験の差でポイントにブレが出ることもあるし、作業を正確に見積もれていないこともある。
その点、Findy Teamsが分析しているGithubのアクティビティは、人間の判断が入らないものなので、指標の一つとして持っておくのは本当に効果的だなと思いました。

さいごに

10月初旬、上司が唐突に「Findy Teams」なるものを導入したと言い出して、チームのアクティビティグラフを見せてくれました。
上司がグラフを見せながら「この頃(6~8月頃)は完全に停滞期で、この後からもの凄いプルリク増えてるんだよねー」と説明してくれたのですが、「この後」というのはちょうどペアプロを強化し始めた時期。そのグラフをメンバー皆で見て、「今やっている試みは間違ってないんだな」と自信を持ちました。
成熟したチームであればともかくですが、まだまだ試行錯誤を繰り返しているようなチームにとっては、メンバーが入れ替わる時、新しい試みを取り入れた時に、チームのアクティビティをこのように可視化することができるのが本当にありがたいと感じました。
弊チームは2022年からまたメンバーが一人交代するので、Findy Teamsは今年もがっつり活用していきたいと思います。
また、他にもまだまだ色んな機能があるみたいなんですが全部把握しきれてないので、色々触りながらさらに効果的な活用方法を模索していきたいです。